株式投資関連の本

[株式投資の勉強におすすめの本④]株式投資の未来 

株式投資をしていく上で読んでおいたほうがいい書籍とかってあるの?

今回はこの疑問を解決する本を紹介します。

絶対、この本は読むべき!という本は無いとは思いますが世に多く出ている株式投資の本はこの本から影響を受けています。固い文章もありますが投資家なら読んでおいて損はない本でと思います。ただし、初心者は難しいかもしれません。

  • 「株式投資の未来」について
  • 「株式投資の未来」で学べること、できるようになること
  • 「株式投資の未来」がおすすめな人とそうでない人
  • 「株式投資の未来」の感想
  • 「株式投資の未来」のまとめ

この記事を書いた人
  • 2021年株式投資スタート
  • 30代で資産1300万
  • 毎月配当約6500円
  • 株式投資関連の本10冊以上読破

しゅうまい
しゅうまい

この記事は3分程度で読めます。この本について興味がある人は是非、読んでいってください

「株式投資の未来」について

著者ジェレミー・シーゲル
値段2420円
ページ数345ページ
株式投資の未来

この本は全部で5章となっており、長期投資前提で考えて、投資するならどういういった企業に投資するのがいいのか。というのがわかる本となっています。

長期投資です。短期投資ではないので覚えておいてください。

  • 第1部 「成長の罠」を暴く
  • 第2部 過大評価される成長株
  • 第3部 株主価値の源泉
  • 第4部 高齢化をめぐる危機と世界経済の力学シフト
  • 第5部 ポートフォリオ戦略

著者のジェレミー・シーゲルさんはペンシルバニア大学のウォートンでフィナンシャルマーケットについて教壇をとっています。この本やシーゲル教授に感銘を受けた投資家が沢山いる株式投資界ではとても有名な方です。

「株式投資の未来」で学べる事

「成長の罠」について

この単語を見て

悩みおじさん
悩みおじさん

なんの事だ?

となりますよね。

「成長の罠」とは経済を牽引している企業や高い収益を上げている企業に投資をしても資産は増えないという事

という事です。

この本では2つの会社を例にしておりました。

・1950年に戻り1000ドルずつXOM(エクソン・モービル)とIBMに投資し、

 それぞれの配当金を再投資する。

 半世紀後にはどちらがリターンがいいか。

結果は

・XOM 1000ドル→126万ドル

・IBM 1000ドル→96万1000ドル

となってます。

ちなみに

IBMの方がXOMより1株当たりの売上高、配当、利益とセクター成長率を上回ってます。

この結果からわかるように

株式投資の長期リターンは企業の収益だけで決まるのではなく、その収益が投資家の期待に対してどうだったかで決まります。

なので

今流行りの業界やとトレンドの企業に投資をしても短期的に見ればいいかもしれないが長期でみるとリターンは少なくなるという事です。

この本を読んで一番重要な所かなと思います。

最良な指標はPER

悩みおじさん
悩みおじさん

何となくわかったけど、なんで成績の良い企業の方がリターンが低くなるのかがわからない

これの答えは、

成長率が高くても成長期待により株価が高くなってしまった銘柄は買い増しが難しくなるからです。

株価が上がるというのは

・投資家が会社の株を買う=その会社への期待が高い

と言う事です。これを判断するのにPERがあります。

PERが高すぎると投資家は平均を上回る増益を期待している。

なのでPERが極端に高い銘柄は株価も高くなっているはずです。

PERが高すぎるには何かしらの意味があります。

株を買う際はなんでPERは高くなっているのかという理解が必要なってきます

配当の重要性

ここで重要になってくるのが配当金です。

投資家リターンの基本原則は株式が配当を生む時、効果が増幅する

簡単に言うと、

配当金を再投資すれば資産が増える

と言う事です。

なので、

成長率が高くて成長期待も高くなった銘柄

ではなく

成長期待が低く成長率も低い銘柄

こちらの方が再投資する際の株数も多くリターンが増える。

と言う事になります。

長期投資をするなら、話題セクターを追い求めなくて良い

というのがわかります。

「株式投資の未来」がおすすめな人

  • 高配当投資をしている人

高配当投資をしている人は、配当金を出し続けている企業が成長するといった配当の重要性を再認識することができます。

銘柄選定する際に重要なこともこの本で学べます。

「株式投資の未来」がおすすめでない人

  • 短期投資をしている人

この本は長期前提で話をしています。配当金が出たら配当を再投資するといった感じです。

株式投資をするうえで読んでおいた方がいいのはもちろんですが、短期投資家にとっては面白くない内容かもしれません。

「株式投資の未来」の感想

株式投資初心者がいきなりこの本を読むのは、あまりおすすめしません。株式投資について使われる言葉や単語を理解してから読むようにしましょう。

というのも、株式投資をする上でよく使ったり、聞いた事がある言葉

例を出すと

  • PERやPBR
  • バリュー株、グロース株
  • 減配、高配当利回り

といった言葉の意味を理解していないと読んでも面白くないかもしれません。

逆に、株式投資関連の本をそれなりに読んでいる人は更に知識が付くと思います。

私はこの本を読んで、

・PERが~倍だから割安、割高

といった数字だけの判断だけでは良いリターンを得る事はできないんだな。と学びました。

その他にも、

  • 設備投資が高い水準な企業ほど運用成績が低い理由
  • キャッシュが有り余るほどある企業がダメな理由
  • 配当を下げない企業は長期的な生き残り企業である理由

こんな感じに面白く勉強になる事が沢山あるので株式投資の知識を付けたい人は是非読んでみましょう!

「株式投資の未来」のまとめ

今回は「株式投資の未来」について書いてきました。

まとめると

成長の罠

新興企業や話題のセクターは古い企業よりもリターンが低くなる

これは

    収益や売上は凄いけど、投資家が新興企業や話題のセクターの株を買いすぎて

               PERが高くなり株価が上昇する

                     ↓

                  配当利回りが下がる。

                     ↓

         それにより、再投資を通じて増えていくはずの保有株が増えず

                   資産が増えない

この本の一番重要な所です。

その他にも面白く勉強になる所があるので是非、読んでみてください!

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