四季報のどこを見て銘柄選定すればいいかわからない。
今回はこの悩みを解決する本を紹介します。
いつか四季報を買って銘柄分析するぞ!そう思っていざ本屋でペラペラ見てみると、どこを見ればいいんだ?ってなる人は多いと思います。この本は四季報の見方。そして10倍・100倍株の特徴となる銘柄を四季報を使って紹介する本になります。
- 「10倍株・100倍株の探し方」について
- 「10倍株・100倍株の探し方」で学べる事、できる事
- 「10倍株・100倍株の探し方」がおすすめな人とそうでない人
- 「10倍株・100倍株の探し方」の感想
- 「10倍株・100倍株の探し方」のまとめ
この記事は3分程度で読めます。10倍株を探してみたい!という方は是非、読んでみてください。
「10倍株・100倍株の探し方」について
著者 | 渡部清二 |
値段 | 1540円 |
ページ数 | 251ページ |
この本は、四季報を20年以上読み続けた著者が四季報で10倍株・100倍株になる銘柄の特徴を書いた本になります。
- 第1章 四季報から見つけた10倍株・100倍株
- 第2章 10倍株探しの4つのポイント
- 第3章 10倍株はこうして見つけろ
- 第4章 お宝銘柄を見つけるための常識・非常識
- 第5章 四季報を読む&使うための技術
10倍株・100倍株に目が行きがちですが時間がない人向けの四季報の読み方など四季報を読むことで得られるメリットも紹介しています。
著者の渡部清二さんは大学卒業後、野村証券に入社。そこから四季報を読破を始めました。今でも続けており、「会社四季報オンライン」で「四季報読破邁進中」というコラムを掲載しております。
「10倍株・100倍株の探し方」で学べること
10倍株探しの4つのポイント
絶対ではないですが、10倍株はこの4つの要素が含まれています。
1つずつ説明して行きます。
1.成長性が高い=増収率が高い
増収率(%)=(今季売上予想÷前期売上高×100)ー100
簡単に見極めるコツは4年で売り上げが2倍になっているか
で判断できます。
注意するのは増収率の平均値を確認することです。四季報の「市場別決算業績集計表」で平均が見れます。
なぜ利益でなく売上高なのか
この答えは
売上高が無ければ利益は存在しないから
利益は売上高からコストを差し引いたものであるので売上高が全ての利益の源泉であると考えられるからです。
こんな感じにわかりやすく書いてあります。
2.売上高営業利益率10%以上
売上高営業利益率(%)=営業利益率÷売上高×100
稼ぐ力も重要で特に「本業で稼ぐ力」を重視しています。
この数値も増収率と同じで平均値を確認します。四季報の「[業種別]業績展望」の表を参考にします。
この数値が高いという事は
商品やサービスの質が良く、独自性がある
となるので優良企業と判断できます。
10・100倍株だけの指標だけでなく企業を評価するのに欠かせない数値です。
このページはファンダメンタルズ大全の本からの引用です。
良かったらこの本も参考にしてみてください
3.オーナー企業であること
経営体制でオーナー社長のオーナー企業であること
見分け方としては四季報の[役員]欄にある社長もしくは会長の名前が[株主]欄の上位株主にあることを確認します。
なぜか。
事業が軌道に乗っている時にトップダウンで迅速に意思決定かつ素早く行動できるので他社に先んじて市場を制することができるからです。
どちらも20%以上の株を保有しており筆頭株主です。
これは、筆頭株主で経営に関与する。かつ残りの8割の株主からトップマネジメントとして信任されるという自信の表れでもあります。
このような形が理想かもしれません。
オーナー企業ならいいのか
オーナー企業を選ぶ際に注意点を書いておきます。
オーナ一族の名前が上位に並んでいる場合は
相続対策で上場している可能性があるので注意が必要です。
4.上場5年以内
著者の渡部清二さんが四季報の「10年前比較ランキング」で株式時価総額ランキングを分析した結果です。
10年間で時価総額が大きく伸びた企業の特徴として
上場5年未満が61%オーナー・同族系が80%
とこの分析結果からこの考えになりました。
本にはこんな感じで載っています。
「10倍株・100倍株の探し方の」がおすすめな人
- 四季報を使用して銘柄分析をしようと思っている人
時間がない人の四季報の読み方、四季報を使っての10倍株・100倍株の見つけ方が記載されています。
株式投資で使用される言葉の意味が理解できるようになり四季報を読んでみようと思っている方にはおすすめの本です。
値上がり株を見つけれる日が来るのも近いと思います。
「10倍株・100倍株の探し方の」がおすすめでない人
- 株式投資で使用される言葉の意味の理解が浅い。勉強仕立ての人
10倍株・100倍株の見つけ方というタイトルに目が行きがちですが、ある程度の知識は付けておきたいです。
売上げ、営業利益率、営業CF、自己資本比率
このような用語がどういった場面で使われるのか。というのを理解していないと読んでも面白くないと思います。
最終目標は四季報を読んで10倍株・100倍株を見つけることなので、この本を読む前の予備知識がない人はおすすめではないと思います。
株式投資の用語を丁寧に解説している本を知りたい人はこちらを参考にしてみてください
「10倍株・100倍株の探し方の」感想
四季報が読みたくなる
そんな本です。
四季報読破が苦で無くなるとその辺に在るものがどこで作られたか。などがわかるようになるそうです。
私もこの本を見て四季報読破に挑戦してみたくなってきました。
そんな簡単にできないんじゃないの?
私もそう思います。
でも、この本には時間がなくて読破ができない人に向けての章もあります。
こんな感じです。
この章では最低限四季報で見るポイントを解説しています。
また、ちょっとしたチャート分析も学べます。
これを機にテクニカル分析も始めてもいいかもしれませんね!
「10倍株・100倍株の探し方の」まとめ
今回は10倍株・100倍株の探し方について書いてきました。
- 10倍株の4つの条件
- 四季報を読破するメリット、時間がない人に向けての読み方
- ちょっとしたテクニカル分析も学べる
まとめるとこんな感じです。
その他にも
- PERが低い株は本当に良いのか
- 10倍株を探す時に役立つ格言
など、面白い項目もあります。
個人的にPERについての章は勉強になりました!
面白そうだな。と思った方是非、読んでみてください。